第58回全日本合唱連盟関東合唱コンクール

２００３年１０月０５日（日）山梨県立県民文化ホール

浜松合唱団
H.Parry　曲/A.L.Tennyson　詩　 「There roｌｌs the deep」
三善　晃　曲/高田敏子　詩　 嫁ぐ娘に　「３．戦いの日日」「５．かどで」
指揮：岸信介
一般の部Ｂグループ９位銀賞

審査員：移川澄也、長谷川冴子、樋本英一、江上孝則、小畑恒夫

　今年の関東大会は甲府だった。甲府は隣県で、地図上はすぐ近くに感じるのだが、列車の便が悪く、意外に遠く感じる場所だ。前回（７．８年前）は当日に全員でバスで移動して臨んだが、結果は最悪だったので、今回は昨年に続いて前泊することになった。
　１０／０４浜松駅付近についたら、突然携帯が鳴った。往きは「ワイドビュー富士川」の指定券を後輩のＳ木ｚくんにとってもらってあったが、なんと１０／０５のチケットだったのだ。最初から縁起が悪い。なんとか指定の振替ができて無事に出発。静岡で、新幹線から「ワイドビュー富士川」に乗り換えたのだが、なぜか椅子が後ろ向きにセットされている。富士で身延線に入るときに逆向きになるのでこれでよかった。しかし、身延線での移動は長かった。これで、かなり体力をロス。前日移動で本当によかった。
　練習はかなり響きの悪いところで、これは、どうしようという感じだったが、練習を大志万明子先生にヴォイストレーニングをしていただきながら、進めていくとなんとかなってきた。さすが、ヴォイストレーナー。特に、今回のホールは旧来の市民会館型のホールなので、よい準備ができた。夕食は、団体で山梨名物「ほうとう」「煮貝」「馬刺し」。昨年の反省をいかして無難に終了。
　１０／０５　県大会の結果、岸先生関連の３団体がそろって今日をむかえたため、朝から岸先生のスケジュールを考慮して、９時スタート。まず、その前に、練習場のすぐ横の舞鶴公園（甲府城址）で発声練習。散歩に来ていた女子高生？から拍手をもらう。９時からの岸先生のレッスンもなかなか辛いものがあるが、とにかく他の団体の都合もあるので、１０時３０分までで終了。昼食後、自主練習を１時間程やって会場入り。　
　会場では、川越牧声会が「ヒロシマにかける虹」を歌っていた。さすが、上手い。ただ、こじんまりしていて、この曲の持つイメージからするとちょっと物足りない感もある。
　リハーサルは小ホールで３０分ほどあった。岸先生は先の本番２つを終えて予定より少々遅れて合流。まずは、演奏時間の確認。実は、自由曲の３．５番は、ＣＤなどでは、制限時間をオーバーしそうな長さなのだ。無事にリハーサルも終わっていよいよ舞台へ。舞台袖で聞こえてきたのはマルタンのミサ。「たまとも」という多摩高校ＯＢの若い合唱団だがなかなか良い演奏だった。
　この会場はなぜか上手入場のためソプラノから入ったら、慣れないためか団員の中央の線がきまらず、ちょっとあせった。演奏は予想していたとはいえ、大きくて響きが返ってこないホールで、なかなか難しいものがあった。でも、今回はしっかり準備してあり、それなりに満足のいく演奏であった。ただ、個人的には最後に息切れしてしまい、一番最後の音（２人でださなければならない）を出すために、その前のおいしいフレーズをパスしてしまったのはちょっと悔しい。
　結果は銀賞で、やや残念な感はあるが、やるべき事はしかっりできたし、方向性も間違っていないと思えたので、充実感の大きかった大会であった。ここ数年の静岡合唱団の響きの良さは、若い人たちの人数の確保が上手くいっているからだと思うので、さらに結果を求めるのならば、団としての戦略をたてて人数を増やす努力が必要かと思う。

一般の部Ｂグループ結果

※増沢方式は全日本大会での順位決定方法。（私は地区大会もこの方法に従うべきだと思う）
関東大会は順位天加算方式