第18回静岡県ヴォーカルアンサンブルコンテスト

２００８年０２月０３日（日）静岡市清水文化センター中ホール

ヴォア・ヴェール
C.JANEQUIN 「鳥の歌」

指揮：岡　雅章
一般の部金賞　グランプリ

審査員：水谷俊二、浅野武、尾崎亘、戸�ｱ文葉

　ここ数年は、男声と女声にわかれて参加していたが、今年は、年齢（厳密ではないですが）でわけて、年長組ヴォア・ヴェールと年少組プチ・ヴェールとして参加した。
　
　今回の選曲は、ルネッサンス期の名曲クレマン・ジャヌカンの「鳥の歌」。古い曲なので、和音的に複雑なものはないが、なんと言ってもフランス語の早口言葉と、パートの複雑な掛け合いがポイントだった。指揮者が１週間前になって、いきなり並び方をシャッフルして指揮者も中で歌うと言い出して大混乱？！通常はＳＡＴＢでパート毎に並ぶのを、１人ずつ隣に同じパートが並ばないようにした。反対派も多くめずらしく団内で激論ががあったもののシャッフルで本番を迎えることとなった。

　当日は、小雨まじりの悪天候だったが今年も、のんびりと天竜浜名湖線で掛川まで出て、鈍行で会場に向かった。練習会場は、本番会場とほぼ同じ場所なので、現地に着いてしまえば移動は楽（ただ、部屋が響きすぎだったけど）。シャッフル並びを意識してカルテット（４人）で歌う練習もしたりして１時間半ほど過ごす。

　本番では、やや縦（リズム）が乱れたものの、客席の高校生はビックリしているし、審査員も楽しそうに聴いてくれていたので、まあ、狙い通りの演奏はできたと思う。個人としては、１箇所、楽譜から目をはなして客席に視線を送っていたら、楽譜のもどる場所が分からなくなって落ちかけた。m(__)m　それと、立ち位置が、上手（通常だったらソプラノ側）の端だったため、ステージ上から見える風景が違ってちょっと緊張。

　時間に余裕があったのと、出演がはやかったので一般団体もいくつか聴くことができたので、ちょっとだけ感想を。
　高校では、浜松市立（混声）・浜松北・藤枝順心を聴いた。どこも上手だったが、市立と北は指揮者の力がやや大きすぎ引っ張られている感じ、逆に藤枝は指揮なしのため音楽の構成がやや単調だったのが惜しい感じがした。（結果は偶然３団体とも金賞でした）
　一般は当事者なので、個別の感想はひかえておくけど、大学生かと思われる若い団体に良い声があって、音楽的な深さはこれからだと思うが、十分聴くことができた。逆に、実力派の団体は、キレイだし音楽的にやろうとしていることはわかるのだが、客席に伝わってくるものが小さい感じがした。

　結果はみごと　金賞・グランプリ　をいただきました。今回は選曲と演奏の狙いの結果でしょう。（実力差は他の団体と変わらないと思うし）。全体講評で、アンコンでは指揮者はいらない、客席に楽しさが伝わってくる演奏が良い。とのポイントを示されたので、我々の演奏がツボにはまったのでしょう。（本当に勢いだけの演奏だったので、たぶん頑張って難しいハーモニーにチャレンジした団に申し訳ない気も。。)
　打上げは、年末に計画しているジョイントコンサートの発足式ということで、ヴォア・ヴェール、浜松チェンバー、ムネラそして今回は参加していない浜松ラヴィアンの４団体合同で行った。まあ、知った顔ばかりなので、新鮮ではないけど(笑)。

　さて、グランプリをいただいたのは良いが、今年は３月に福島で開かれる「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」の出場権も得てしまった。みんな行けるのかなぁ？

　結果　一般の部　金賞　ヴォア・ヴェール（グランプリ）、HAMAMATSU chamber choir、アンサンブルMunera、カンティアーモ常葉、藤枝西ＯＧ