書名	癒しの楽器 「パイプオルガンと政治」
著者	草野　厚
目次	第１章　なぜパイプオルガンなのか 第２章　どこにオルガンはあるのか 第３章　パイプオルガンという楽器 第４章　こうしてオルガンは導入された 第５章　市民はオルガンに触れるか 第６章　オルガンは誰のものか 第７章　誰がオルガンを選ぶのか 第８章　なぜガニエルが選ばれるのか 終　章　オルガンから政治が見えたか
収録曲
好き嫌い度	−☆☆☆☆☆★★★☆☆＋
ひとり言	政治番組のコメンテーターとしてお馴染みの「草野厚」氏の著書。 著者は、政治学者の前は指揮者を目指しており、合唱団の指揮者も経験し、オルガンも現在レッスンを受けている。自分にとっても（一応、政治学科卒）視点が同じで、興味深い内容である。 　東京芸術大ＯＢを中心とするオルガニスト協会と自治体の関係など、現在のさまざまな政治（行政）的事象との同一性がありおもしろい。 　アクトシティ浜松中ホールも少し取り上げられている。 　本書をとおして、さまざまな問題点は認識できたが、例えば、著者本人がオルガンの選定や運営に携わった経験があるわけではないので、やや机上論的である。どこか先進的な自治体が彼をオルガン運営の現場に招いてくれれば面白いのに。